これは最近お目にかかったクライエント様からの言葉です。
今、「私もだ」と思われた方もいらっしゃいますね。
子どもに目くじら立てて、言うことを聞かそうとするのにもう疲れた。毎日なんです。ただ、最近自分責めに気づくようになってきたんです。日記を描いていると「あ。まただ。あまただ」って。私本当に「自分を責めてます」。<責めるのはつらいですが。気づきがたくさんあるんですね>とお伝えすると、「そうなんです」と、自分の成長を実感しておられるようでした。また、自分の考え方の癖にも気づいてこられ「私ってこうなんだな」と気づくことが増えてきたそうです。子どもにきつく言ってしまってから気づくこともあるけれど、言って後悔、そして自責のループからは少し距離をおけることがあるとのことでした。
私は、この時期が一番つらいのではないかと思っています。気づきの力がついてきていろんなことが分かるのに、うまく対応できない。それでは自責に走ってしまうはずです。さてここで、驚くべき研究結果をご紹介したいと思います。人の脳は一日に1万2千~6万回ほどの思考を行っており、そのうち約9割は前日と同じ内容を繰り返し、約8割がネガティブな内容だというのです。そんなはずはないと思われましたか?あまり信じたくない結果ですね。つまり、私たちは意識しているかどうかに関わらず、自分責めを頻繁に行っている可能性が高いということです。自動で生じる思考なので、私たちには成す術がないのかというと、私はそうではないと思っています。大切なのはそういう自分に気づくことです。私たちは生じる思考について「あ。こんなこと思うんだ」「こんな風に考えてるんだ」と、気づいて流すことができます。逆に思考に巻き込まれていつまでもイライラしたりもやもやしたり、くよくよすることもできます。あなたはどちらの自分を選びますか?すぐに気持ちを切り替えられる自分を選びたい人が多いのではないでしょうか。私もこちらが好きです。私自身、思考に巻きこまれて切り替えに時間がかかることもありますが、過去の自分と比べるとずいぶん早くなりましたし、自分責めもかなり減りました。繰り返しになりますが、上記の研究元のアメリカ国立科学財団によると、思考の約8割はネガティブな内容ということなので、私自身も無意識には多くのネガティブな思考が起きてきているはずです。しかし、日常の暮らしやすから言えば大きく変化したと感じています。
もし、あなたが自分を責めてしまって苦しいのであれば、そんな自分から抜け出したいのであれば、私とお話しましょう。心地よく過ごせる小さな一歩を一緒に歩めることを楽しみにしています。