女性のための性とセックスにまつわるセラピー

誰にも聞けない誰かと話したい。そんな性とセックスの悩みを私と話ましょう。きっとこころが軽くなりますよ。秘密は守ります。h&n・セラピールーム

うちの子「好きなこと以外がんばれないんですが、将来やっていけますか?」と聞かれました

最近、クライエント様からよく聞かれる質問です。いつも、正直に「残念ながら、分かりません」とお答えしています。

子どもの将来が心配というのは、万国共通親御さんの思いであるでしょう。しかし、どんな大人になるかは、実際にその子が大人になってみないと分かりませんし、大人になってからだって人は変化し成長するものです。ただ、そんなことを聞いたからと言って心配がなくなるわけではないですね。

私は、こういった質問を受けた時に「そのことに気づいた時から何をしてきたか」ということを尋ねるようにしています。工夫は様々で「できるだけいろいろなことを経験させるようにしている」「好きなことを中心に、できるようになったことに注目するようにしている」「ひとりで抱え込まないようにしている」といったことが多く聞かれます。また、ヒントを得るとうちの子仕様にカスタマイズしてうまくかじ取りをしていかれる方も少なくありません。

状況に合わせてうまくやっていかれる方たちの多くに共通するのは、①一人で抱え込まず他者の力を借りる、②現状を見極める、③変わっていくことを受け入れる、といったことが挙がられます。

一方で、別のクライエント様からは「何をやってもうまくいかない」「やればいいことは知っているがそれをするだけの余裕がない」「途方に暮れている」という言葉も聞かれます。そして、自分を力不足と決めて責めたり無力感に陥ってしまう方も多いです。自分の思いと現状が違い過ぎると、本当に気持ちが滅入ってしまいますが、そんな時こそ「何が起こっているのか」を見つめる目が必要になってきます。何が必要なのか見ていく中で「ただ親に認めて欲しいだけ」だったんだなということが発覚するお子様も少なくありません。親に認められ責められることが減るだけで、落ち着き意欲が出ることが実際に起きています。全てがそれで解決するわけではないですし、やっぱり私が認めてあげてないからだと自責しないでくださいね。なにごともケースバイケースです。

さて、好きなことだけしていたい子と映りがちなのですが、どの子にも、根底には認めて欲しい気持ちが必ずあります。これは大人も同じです。特に、こどものもつ素晴らしさが、学校で用いられるスケール(成績・偏差値などの評価)で測りにくいものだとすると、どうでしょうか。そして、それを認めてくれる大人がいないとしたら。子どもの中には評価されない苦しさが生じてきます。また、「自分を認めてあげる力」が子ども自身に育っていないと、自分の中の素晴らしい素質を受け入れ、それを自信とすることは難しいでしょう。

大人になってからでも、いろいろな人との関りや経験の中で自分を認める力を育むことは可能です。しかし、もしお子様がまだ子どもであるならば、まずは一番身近な親が子どもの良さを認め、受け入れてあげることをやってみてあげてください。受け入れる=なんでも思いを通すことではありません。子どもなりに意見や思いを表明する機会を与える。それを聞いたうえで、ダメなことはダメと伝える。大人の都合で約束を破らない。いいと思うことは言葉にして「いいね」と伝える。そうでないことは「こうして方がいいね」と手本を見せたり助言してやり「何がダメなのか」はっきりと伝えるということです。この話をした時に、あるクライエント様が夫に「自分の子どもにも、お得意様に対応するように接してよ、と言ったんですよ」とおっしゃいました。まさにその通りです。こども扱いせずに、一人前扱いをするということです。ただ、そんな風に扱ったとしても、こどもは心細い時には甘えてきますし、時には八つ当たりなんかもしてくるでしょう。それも受け入れながら、甘えを適度に満たし、こころの強さを育んでいくと、少しずつ好きなこと以外にもチャレンジし、自信をつけていくことができていきます。

全てにおいて「こうすればいい」ということはなく、人生がそうであるように、子育ても全てケースバイケースなのだと思います。多くのクライエント様が、私と話しながら「方向性を確かめるため」「これでいいかなと確認をしに来ている」とおっしゃいます。

もし、あなたが「うちの子、好きなことばっかりしてるけど大丈夫かしら」と思われているなら、私と話してみませんか。すべてがぱっと解決する方法はありませんが、あなたの子育てやお悩みについて、真剣に一緒に考えます。